THA BLUE HERB 難問の答えは見つかった…

ついに帰ってきましたブルーハーブ。
18歳の頃、私の音楽観を180度変えたアーティスト。

STILL RAINING, STILL WINNING / HEADS UP by THA BLUE HERB
3月9日ニューシングル発売決定。
約1年ぶりの帰還です。

思えば3月の大震災、何か行動を起こしたい、留まっていられないとう衝動にかられたのは
全ての人に共通することだと思う。
家であたたかいスープを飲んで当たり前のように昨日と同じベッドに寝る。
そんな当たり前だと錯覚していた日常にその日は槍を刺した。
TVの中に見える炎や水の脅威が自分にはこの世のものとは思えず、正に夢だと見紛うほどだったのを覚えている。避難所に身を置いて初めて今回の天変地異の脅威を体感した。
彼らももちろん例外ではない、黙ってられなかった人だっただろう。
これまで社会的なメッセージをこれでもかというくらい、発信し続けてきた彼ら。
この曲”あかり from here”が彼らにとって、その時持ち合わせていた唯一で最大の想いの塊になったことはBossも後にHPで語っている。

つつがなく日々は 繰り返されて行く 抗えぬ波に 飲み込まれて行く…
伝わるか伝わらないか なんかは関係ない 伝えようとすることを 今も俺は諦めない…
過ぎてしまったことはもう仕方がない 水をやり続けなくちゃ 花は再びは咲かない…
取り乱すことなく かみしめて行けばいい
たとえようもなく 愛して行けばいい
行き止まりの先へ 息切れしてもなお
どん詰まりの先へ 眩暈がしてもなお あかり from HERE

震災が起きてから今まで3回。彼はこの曲を歌ったという。

心を込めて。
しかしそれらは「全てその場の空気に溶けていった」という。
彼にとってこの間のアウトプットはその7、8分が3回だけ。
その他は全てインプットだけだったと。
そしてやっと行き着いた。
そして言葉は、思った通り、我慢した分だけ、しっかりと確かに降り積もっていった。
これまではアルバムくらいの言葉量になると、海外で腰据えて、 じっくりとその期間に書き上げることが多かったけれど、今回は全てを日本で書いた。
というか今の日本以上に、インスピレーションを与えてくれる 場所なんて世界中のどこにもなかった。ロンドンとニューヨークにも行ってたけれど、心は常に日本に向いていた。
…皆、真剣で、こんな俺の言葉を必要としてくれていたけれど、気持ちには応えられなかった。その時点では まだ足りなかったんだ。
俺がのうのうと制作などと言っている間に、実際に体を酷使し、動いている人達が大勢いる。そんな沈黙を続けている以上は! 俺は!簡単に!適当な言葉を見繕って!顔を出すわけにはいかなかったんだ!自分自身の答えを見つけるまではやり遂げなくてはならなかったんだ!
そして…言葉は我が身と一体になった。遂にそうなった、と言える所まで辿り着いた。だから帰ってきた。まだ間に合っている、と思ってる。ILL-B
彼らがどのような言葉を日本に届けるのか。
今の列島に投げかける問いや言葉は彼の中で今形になった。
溢れそうな言葉の波が再び日本に。
消費される音楽ではなく、文学として芸術としてあるいはメッセージとして。
本当に心に突き刺さる音楽とは何なのか、アンダーグラウンドから現実を突き刺す。

STILL RAINING, STILL WINNING / HEADS UP
THA BLUE HERB
THA BLUE HERB RECORDINGS (2012-03-14)
売り上げランキング: 868

またの機会に是非取り上げたいと思う彼らの曲が次の動画。
「路上」
短編小説のようなつくりになっています。
こんな世界も恐らく現実にあるはずです。
13分程度の曲ですが、お時間ある方は是非ご覧下さい。

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